「キーンランドC・G3」(25日、札幌)
この一戦を足掛かりに、もう一度、短距離路線の主役へ返り咲く。17年
高松宮記念を制した
セイウンコウセイが、失地回復に向けて函館で力を蓄えている。
函館Wでの1週前追いは単走の予定だったが、ちょうど同じ時間に追われていた
ナックビーナスと併せ馬の形に。いったん半馬身以上前に出られたものの、相手が出てからの反応が鋭く、首差まで詰め寄った。「余裕のある動きでした。順調に来てますよ」と平田助手が抜群の手応えを振り返る。
昨秋の
スプリンターズSから3戦続けて2桁着順を並べたが、今年の
高松宮記念で12番人気2着と地力を証明。夏初戦の
CBC賞もトップハンデで3着。もうひと花咲かせるための足固めを着実に進めている。
「
CBC賞の後は心配もしたけれど、思ったよりダメージもありませんでした。このところ、馬が充実しているんです」と同助手。中間は北海道の西山牧場で英気を養った。函館入厩後も、涼しい環境で着実に乗り込みを重ねている。
最終追いを行う21日は、函館退厩日とあって軽めの予定。しかし、1週前までにほぼ馬は仕上がっており、何ら問題はなさそうだ。持てる力をフルに発揮し、復権を高らかに告げる。
提供:デイリースポーツ