「新潟2歳S・G3」(25日、新潟)
サナチャンはデビュー戦を予定していた6月東京のダート戦を抽選で除外になる誤算があり、芝のレースに回ることになった。しかし、内々の5番手でスムーズに流れに乗ると、直線では重馬場をものともせず残り300メートルで早々と先頭に立つと、後続を半馬身差振り切ってフィニッシュ。
16頭立て11番人気という低評価を覆して、鮮やかな白星発進を決めた。重馬場で勝ち時計は決して速くないが、3着以下は3馬身半も引き離しており、2着馬が続く福島の未勝利戦を勝ったことで、この勝利の価値がさらに上がったことは間違いない。
14日の美浦坂路での1週前追い切りでは、3頭併せを馬なりで4F54秒8-40秒0-12秒6をマークして併入。騎乗した武士沢は「気のいい馬なので、仕上がりに不安はありません。
テンションは高めですが、いい感じで抑えは利いてますよ」と好感触を伝える。
ダート交流重賞
エーデルワイス賞・Jpn3(10月10日・門別)も視野にあったという武藤師だが、引き続き芝路線を選択。「初戦は着差以上の好内容。気合も乗ってきている。この一戦で今後の方向性が決まると思います」と期待をかける。トレーナーにとっては
ザラストロで制した12年新潟2歳S以来のJRA重賞勝ちが懸かるだけに、意気込みは並々ならぬものがある。
提供:デイリースポーツ