「キーンランドC・G3」(25日、札幌)
復帰戦に予定していた
函館スプリントSを、禁止薬物騒動で競走除外に。仕切り直しを余儀なくされた
ダノンスマッシュだが、21日の札幌芝で躍動感あふれる動きを披露。不安なしをアピールした。ス
プリント界の頂点を目指し、ここから再進撃を開始する。
タワーオブロンドンも併せた僚馬を手応えで圧倒。2度目の千二で本領発揮といく。
1番人気で4着に敗れた
高松宮記念以来の実戦となる
ダノンスマッシュは、札幌芝で新たにコンビを結成する川田を背に最終リハに挑んだ。5F67秒9-38秒5-11秒5。道中は緩いラップを刻み、直線は外ラチ沿いを軽快に駆け抜けて、スピード感満点の走りを披露した。
川田は「レースでは乗っていないので比較はできないですが」と前置きしながら、「何より順調に来ているようなので十分です。前回は除外で残念な形になってしまったけど、影響なく来られたと思います」。慎重に選んだ言葉にも、手応えの良さがにじんでいた。
予定していた
函館スプリントSは、禁止薬物騒動で競走除外の憂き目に。当時は調教師、厩舎スタッフともやり切れない思いを募らせていたが、岩本助手は「体はできているし、時計も仕上がりも予定通り。函館の時は間に合ったという感じだったが、今回は順調に調整できています」と再スタートとなる一戦に自信をのぞかせる。
当レースは昨年2着に敗れたが、その後休養を挟んで
京阪杯、
シルクロードSと重賞を連勝。ス
プリント界での地位を築いてきた。「あとは枠だけ。3、4枠辺りがいいですね。具合は本当にいい感じで来ているので」。枠に泣かされた前走の
高松宮記念。「自信はあったんです」と今でも悔しさを忘れてはいない。再び頂点を目指すためにも、スッキリと仕切り直して、再進撃を開始する。
提供:デイリースポーツ