3着馬まで
菊花賞(10/20・GI・京都芝3000m)の優先出走権が与えられる
菊花賞トライアルの
セントライト記念(9/16・GII・中山芝2200m)に美浦から出走する注目馬5頭について、関係者のコメント。
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オセアグレイト(牡3・美浦・
菊川正達)について、菊川調教師
「前走(
信夫山特別・2勝クラス)を勝って
菊花賞に向かいたいと考えたのですが、
トライアルの
セントライト記念まで2か月くらいありましたので、馬を緩ませないために在厩で調整をしてきました。最初の1か月は休ませずに普通に乗って、残り1か月は時計を出してきたのですが、体付きに少し迫力が出てきたように思います。
今週(9/5)は坂路で2頭を追いかける形で追い切りましたが、予定通りにできました。距離は長いほど良いですが、中山の2200mにも対応できないわけではないと思いますし、
菊花賞の権利を取ってほしいです」
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ザダル(牡3・美浦・
大竹正博)について、大竹調教師
「前走の
プリンシパルS(L)は勝ちましたが、前の週に天候不良でレースが中止になって1週スライドしたためにダービーまでの間隔が短くなりましたし、2歳時に右前脚を手術している関係もあって慎重に検査もしましたが、万全ではなかったので、ダービーには出走させませんでした。
前走後は放牧に出ましたが、こちらに帰厩後も順調に調整できていますし、右前脚も今のところ問題ありません。これまで坂路で仕上げてきて物足りない感じもあるので、当該週はウッドチップコースで追い切る予定です。元々
テンションが高い馬ですが、前走はレースが中止になった前の週に1度輸送しているせいか、レース当日は落ち着いていました。
今回は久々の競馬になる分、そのあたりがどう出るかですね。秋はここから始動となりますが、この後どのレースを使うかはっきり決まっていませんし、少し余裕を持たせた仕上げをしています」
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ナイママ(牡3・美浦・
武藤善則)について、武藤調教師
「今週(9/4)の追い切りは、ウッドチップコースで長めからいってしっかり動けていました。放牧から帰ってきて、体はフックラしていますし良い雰囲気です。
春に
地方競馬から転厩してきて、いろいろな条件を使ってきましたが、まだ適性がはっきりわからないところもあります。ただ
皐月賞(GI・10着)も内容が悪くなかったですし、
京都新聞杯(GII・4着)も差のない競馬ができていますので、距離などひょっとするとこのくらいが良いのかもしれません。休み明けですが雰囲気は良いですし、
トライアルで良い競馬ができれば、この先の選択肢も広がるのではないかと思います」
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ニシノデイジー(牡3・美浦・
高木登)について、高木調教師
「今週(9/4)はウッドチップコースで追い切ろうかとも考えましたが、ウッドは改装してすぐですし、様子を見ようと思いましてポリトラックでやりました。良い感じで動けていて、
テンションも上がってはいませんでした。
前半からポジションを取りに行くと力んでしまうのですが、前走のダービー(GI・5着)のように前半折り合いに専念すると、この馬の能力が出せるようです。本番はまだ先ですけど、ここでも格好はつけてくれるでしょう」
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ランフォザローゼス(牡3・美浦・
藤沢和雄)について、千島調教助手
「
札幌記念(GII・14着)は入厩して日が浅く、気持ちが乗る前にレースを迎えた感じです。スタートを出していってハミを噛んだ分、リズムも良くありませんでした。1度使って良くなっていますし、3歳馬同士なら力は上位だと思います。中山は問題ないので楽しみです」
(取材・文:佐々木祥恵)