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セントライト記念・G2」(16日、中山)
地方から参戦する船橋の
ミューチャリー(牡3歳)に未知の魅力が漂う。今春の南関東クラシックでは1冠目の
羽田盃を制覇。しかし、1番人気の
東京ダービーは2着、続く
ジャパンダートダービーも3着に敗退。ここは新たな可能性を求めての第一歩となる。
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鎌倉記念の勝ちっぷりを見て、瞬発力と切れは芝でも通用すると思った」。管理する
矢野義幸調教師(68)は、早い時期からプランを温めていた。12日の最終リハは地元ダートで併せ馬。直線一杯に追われ、併走した古馬を子供扱いにしたように態勢は万全だ。
デビューからコンビを組む御神本も、能力の高さにほれ込む。「相手が一線級だから」としながらも、「ポテンシャルが高くて真面目な馬。軽い跳びをするので(芝は)合わないことはない」とまんざらでもない様子だ。
「挑戦しなければ始まらない。今後の選択肢が広がるレースができればいいね」と指揮官は力を込めた。04年に
コスモバルクが刻んだ中山2200メートルのレコードは、いまだ更新されていない。それ以来となる地方馬Vへ…興味は膨らむばかりだ。(デイリースポーツ・村上英明)
提供:デイリースポーツ