オールカマーはかつてはその名のとおり、地方馬も外国馬も「ALL COME ON!」のレースでした。しかし、2014年からは
天皇賞・秋の前哨戦(1着馬は
天皇賞・秋に優先出走できる)となり、出走馬のレベルがアップ。夏場のレースを順調に使われた2014年の
クリールカイザーや、2016年の
ツクバアズマオーも上位には来ているものの、3着が精一杯。昨年、GI馬の
レイデオロと
アルアインがワンツーを決めたように、
オールカマーは実績馬の活躍がとても目立つレースとなりました。
今年はどうでしょうか。
レイデオロは
ドバイシーマクラシックで果敢に逃げの手を打って撃沈、
宝塚記念でも本来の走りを見せられないまま終わってしまいました。
オールカマーと
天皇賞・秋を連勝し、
有馬記念で2着と好走した昨年の勢いを取り戻せているかどうかでしょう。
また、
中山金杯、
中山記念、そしてクイーンエリザベス2世Cと3連勝し、実績十分の
ウインブライトですが、香港は指数的には日本のGIIレベルの指数での決着だったこと。さらに、連勝した3戦はいずれも逃げ馬がレースを引っ張る流れで、自ら動く展開とはなりませんでした。今回は逃げ馬が不在で、自ら動かざるを得ない流れとなった時にどうなるかでしょう。
さらに、7月の
七夕賞で
セントライト記念以来の重賞制覇を果たした
ミッキースワローもここでは実績上位ですが、
七夕賞当日は
マルターズアポジーが緩みないペースで引っ張ったことによる展開の利がありました。今回は逃げ馬不在で展開が向かない可能性は否定できません。雨が降るとはいえ、今の超高速馬場の中山に不安は残ります。
前記したように
オールカマーは実績馬の活躍が目立つレース。実績最上位の
レイデオロが調子を取り戻せていれば当然勝ち負けになりますが、そうでなければ波乱の要素は十分。ここは伏兵馬の浮上に期待してみたいところです。(文=山崎エリカ)
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