20日(金曜日)に英国の
ニューベリーで行われた2歳牝馬による条件戦(芝7F)を、
フランケル産駒のクォドリラテラル(牝2)が9馬身差で圧勝。ブックメーカー各社は一斉に、来年5月3日ニューマーケットで行われる牝馬3冠初戦のG1千ギニー(芝8F)に向けた前売りで、同馬を1番人気(オッズ11〜13倍)に浮上させている。
クォドリラテラルは、カリッド・アブ
ドゥーラ殿下の競馬組織ジャドモントによる自家生産馬。母の8歳年上の姉に、G2
デルマーH(芝8F)など3つの重賞を制したス
リーヴァレイズがいるファミリーの出身だ。
ロジャー・チャールトン厩舎から8月16日にニューバリーで行われたメイドン(芝7F)でデビューし、ここをクビ差で制して参戦したのが、20日の条件戦だった。
7頭立てとなった中、
ジェイソン・ワトソンが騎乗したクォドリラテラルは、道中は最後方を追走。残り3F標識の手前で馬群の外に持ち出して追い込み、残り300mで先頭に立つと、最後は後続に9馬身差をつける圧勝。勝ち時計の1分24秒32は、直前に行われた古馬の準重賞(芝7F)より0.04秒速いものだった。
千ギニーの前売り市場は、15日にカラで行われたG1モイグレアスタッドS(芝7F)を制したラヴ(牝2、父
ガリレオ)がリードしていたが、これを2番人気(15〜17倍)に押しやり、クォドリラテラルがマーケットリーダーとなっている。
(文:合田直弘)