先週の新馬戦。番組によって除外が出たレースもあり、当欄で紹介した
サトノジヴェルニー(栗東・
音無秀孝厩舎)も7日目の中山芝1600mを除外され、6日目の阪神芝1600mに再投票するという事態になった。ちなみに中山芝1600mの除外は5頭だった。
ちなみに先週は中山ダート1800mで3頭除外、阪神ダート1400mで5頭が除外となっており、今後はレース条件によっては除外の頭数が増えてくる番組もあるかもしれない。
【9月28日(土) 阪神芝1800m】
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シルバーエース(牡、父
ワールドエース、
母アイリッシュペコ、栗東・
橋口慎介厩舎)
父
ワールドエースは現役時代に
マイラーズCをレコード勝ちしたスピード能力の持ち主。その初年度産駒はすでに活躍しており、
オータムレッドが新馬、
クローバー賞と連勝している。
本馬も父のスピードをしっかりと受け継いでいるのかなというようなタイプ。9月11日のCWで3頭併せを行ったが、先行していた1勝クラスが一杯に追うところを馬なりで先着。6F81.6秒、1F12.2秒という内容は時計的にも評価できる。1週前追い切りは時計が遅くなったが、動き自体はしっかりしていた。鞍上は
藤岡佑介騎手が予定されている。
【9月29日(日) 中山芝1800m】
◆
ポタジェ(牡、
父ディープインパクト、
母ジンジャーパンチ、栗東・
友道康夫厩舎)
2018年セレクトセール1歳にて、1億9000万円で落札された
ディープインパクト産駒。半姉は
オールカマーなど重賞4勝の
ルージュバック(
父マンハッタンカフェ)なので、超がつく高額取引も仕方ないところかもしれない。
本馬は5月に栗東へ入厩して、ゲート試験合格の後に一旦放牧へ出て、8月14日にノーザンFしがらきから再入厩。9月19日はレースでも騎乗予定の
川田将雅騎手が跨って、CWでの併せ馬。
エタリオウを追いかけていたが、最後はきっちりと先着する動き。6F81.8秒、1F12.2秒という時計だが、数字は週を追うごとに詰まっており、確実に動ける状態が整っているという感じ。
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アリストテレス(牡、父
エピファネイア、
母ブルーダイアモンド、栗東・
音無秀孝厩舎)
おじに
リンカーン(
父サンデーサイレンス)や
ヴィクトリー(
父ブライアンズタイム)がいる、厩舎ゆかりの血統。母も
音無秀孝厩舎で管理されていたが「母は小柄で大成しませんでしたが、血統の裏付けはしっかりしている」と
音無秀孝調教師。
本馬はゲート試験を合格した後に一旦放牧へ出されて、8月27日にノーザンFしがらきから栗東へ入厩して、坂路での追い切りを積んでいる。1週前追い切りはレースで騎乗する予定の
C.ルメール騎手が騎乗して、
シエラネバダを追いかけて馬なりで先着。坂路での動きよりも力強い走りだったので、このあたりに血統の良さが出てきた。最終追い切りはもっと動けそうなだけに楽しみ。
(取材・文:井内利彰)