休み明けの
神戸新聞杯は2着だった
ヴェロックス(栗東・
中内田充正厩舎)。前走後も在厩のまま、
菊花賞(10月20日・京都芝3000m)に向けた調整を続けており、今朝10日はその1週前追い切りを行っている。
朝一番のCWコースで
ボンディマンシュとの併せ馬。6F標識地点では6馬身ほどの差があり、これに追いつくかどうかという感じだったが、道中の走りは至って平然としている。そこから3コーナーへ入って、4コーナーを回っていくと、いつの間にか前との差が詰まっており、最後の直線はすぐ後ろまで迫っていた。
仕掛けることもなく前へ並ぶと、あとは楽な手応えで相手を追い抜いていって先着。時計は6F81.6〜5F66.2〜4F51.7〜3F37.9〜1F11.8秒だった。
休み明けを使ったことで、走りに変な力みがなくなったというのが正直な感想。初めての距離ということを考えれば、この力感がちょうどいいような気がする。それでいて、この時計を出せるあたりがこの馬の凄さでもある。
(取材・文:井内利彰)