「スワンS・G2」(26日、京都)
1番人気の
ダイアトニックが、世界的名手スミヨンに導かれ重賞初制覇を飾った。好発から、道中は後方待機策。直線で大外を伸びると、最後はG1馬
モズアスコットとの追い比べに。激しいアクションで、メンバー最速となる上がり3F33秒6の豪脚を引き出し、測ったように鼻差でVを射止めた。
「相手が差し馬なのは研究して分かっていた。その後ろで心配したが、最後はよく伸びてくれた」と相棒をたたえた鞍上。
エピファネイアの14年
ジャパンC以来、約5年ぶりとなる日本での重賞Vをかみしめた。
7年ぶりに短期免許を取得。09年に
キンシャサノキセキで日本の重賞初Vを飾った思い出の一戦で、早速存在感を示した。日曜の
天皇賞・秋はG1・2勝の3歳馬
サートゥルナーリアで臨む。「自分の力で、馬の強いところを見せたい」。大一番へ向けて最高の形で弾みをつけた。
これで京都5戦5勝とした
ダイアトニックは、マイルCS(11月17日・京都)の優先出走権も手にした。新潟で見届けた安田隆師は「今後は未定。オーナーと相談して決めたい」と話すにとどめたが、視界が広がったのは間違いない。勢いに乗った人馬が、秋の日本競馬を盛り上げていく。
提供:デイリースポーツ