「アルテミスS・G3」(26日、東京)
単勝1・3倍。断トツ人気の
リアアメリアが、4角でほぼ最後方のポジションから豪快な差し切り勝ちを決めた。デビュー戦に続く圧巻のパフォーマンスで重賞初制覇。世代No.1牝馬の座へ王手をかけた。
初の長距離輸送に初の左回り。さらには5カ月ぶりでプラス20キロの馬体も、全て問題なかった。序盤こそスローの流れに折り合いを欠き、口を割って頭を上げるシーンもあったが、直線では圧倒的な能力の違いを見せつけた。雄大なフットワークでグイグイと脚を伸ばすと、並ぶ間もなくラ
イバルたちをかわし去り、ゴール前では手綱を押さえる余裕もあった。
川田は「思っていた以上に着差はつきませんでしたが、遅いペースでも辛抱できたし、いろいろなことをいっぺんに経験することができましたね」と冷静に振り返った。
中内田師も「イメージ通りの競馬ができました。若さをのぞかせる面もありますが、まだまだ成長すると思います」と、収穫の多かった一戦だったことを強調した。次走はもちろん、阪神JF(12月8日・阪神)へ。「また違うタスクが出てきますが、それを馬がこなしてくれれば」と、昨年の
ダノンファンタジーに続く2歳女王の座を狙う。
提供:デイリースポーツ