前走、
府中牝馬Sで念願の重賞制覇を果たした
スカーレットカラー(栗東・
高橋亮厩舎)。
天皇賞・秋への特別登録もあったが、当初の予定通り、
エリザベス女王杯(11月10日・京都芝2200m)へ調整を続けている。
今朝31日はレースに向けた1週前追い切り。朝一番のCWコースで
太宰啓介騎手(レースは
岩田康誠騎手)が跨っての単走だったが、馬の多い時間帯だったこともあり、自然と他厩舎の馬が近くにいる状況での追い切りとなった。
向正面で他厩舎の併せ馬に追い抜かれるシーンがあったものの、折り合いを欠くといったところもなく、自分のリズムを守りながら走る。4コーナーではその2頭を外から交わしていくような動きになり、その手応えは抜群。
軽く仕掛けると、一瞬にして内の2頭を突き放して、5馬身以上の差をつける。これが重賞ウイナーと言わんばかりの脚力で、最後まで力強い走りを持続してフィニッシュ。時計は6F82.5〜5F65.4〜4F51.0〜3F37.4〜1F12.0秒と速く、数字的にもしっかりと負荷をかけられている。
(取材・文:井内利彰)