クロノジェネシスと斎藤師の出会いは、彼女が1歳7か月の時だったそうです。
「最初に見たとき、すごく
バランスのいい馬だと思いました。そして、"こんないい馬を預からせて貰えるのか!?"と胸が高鳴りました。それ以降は
バランスのいいまま育ち、トレセンでのキャンターではフットワークの良さが秀でていました」
気性は生まれ持った素直さがそのまま
スクスクと良い方向にのびているイメージです。
「性格は頑張り屋さんで真面目ですね。それゆえに、一生懸命になりすぎるところがあるんです。そして、この特性を突き詰めると短距離向きになる可能性もありますから、ずっと
テンションを上げ過ぎないように気をつけながら育ててきました」
そんな一生懸命な
クロノジェネシス、いままさに充実期といえるでしょう。
「当週の追い切りでは先週より力みの少なく、終いも躍動感のある走りをみせてくれました。落ち着いており、調整は問題ないと思います。
馬の体の息づかい等、体の使い方は前走より上向いているは上向いているんですけど、
秋華賞のあとにあれくらいのデキが気持ちと体の
バランスが一番いい、と思ったので。そのへんが今回、体調面が上がっている分だけに競馬にいってイレ込んだり、道中の力みにあらわれたりとか、そういうことにならなければいいな、と思いますけど。馬が賢いのでそういうことは心配しなくていいかな、と思っています。そして、一生懸命な走りに結果がついてきたらいいな、と思っています」
(取材・文:花岡貴子)