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藤岡佑とのコンビ復活クリノガウディー 戸崎圭からバトンタッチの舞台裏/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2019年11月13日(水) 18時00分
 近2走で騎乗した戸崎圭から藤岡佑に乗り替わりになるマイルCSクリノガウディー。有力馬ダノンキングリーが戸崎圭のお手馬だったから(戸崎圭の骨折離脱で最終的には横山典とのコンビに)チェンジを余儀なくされた?そう見えるが、どうやら実像は違うようだ。

「富士S後に、オーナーから“合わなかったな。すまん”と言われて。詰まって詰まって、ラスト50メートルぐらいしか追えなかったものね」(藤沢則調教師)

 騎手には、うまい下手以外に馬との相性が存在する。戸崎圭とクリノガウディーは“合っていなかった”。2走前の京成杯AH(7着)も直線の進路取りに手間取ったが、前走の富士Sはもっと手間取った。藤沢則調教師の言うように、50メートルぐらいしか追えなかったのに、0秒3差4着なのだから、強い競馬をしている。

 もともと京成杯AHに使う時、戸崎圭を乗せることを発案したのは栗本博晴オーナーだったという。だからこそ、富士S後に「すまん」とトレーナーに謝ったのだ。

 要はマイルCSダノンキングリーがいようがいまいが、乗り替わりは決まっていた。他陣営に影響されたのではなく、主体的に動いた乗り替わりなのだ。

「ちょっとでも出して行ってしまうと、かかってしまって持ち味が生きないから、(藤岡)佑介君には、しっかりためて乗ってもらうつもり。かなりのメンバーが揃った富士Sがあの着差だから、力は十分足りると思うんだ」(藤沢則調教師)

 もともと朝日杯FSで9番人気2着に激走させ、クリノガウディーに一躍、スポットを当てさせたのが今回騎乗する藤岡佑。ここは当時のような一撃が期待できる。

 あとは「状態的には今がテッペン」(藤沢則調教師)と言うだけに、なんとかレース当日までデキ落ちすることのないように祈るだけである。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

東京スポーツ

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