近2走で騎乗した戸崎圭から藤岡佑に乗り替わりになる
マイルCSの
クリノガウディー。有力馬
ダノンキングリーが戸崎圭のお手馬だったから(戸崎圭の骨折離脱で最終的には横山典とのコンビに)
チェンジを余儀なくされた?そう見えるが、どうやら実像は違うようだ。
「富士S後に、オーナーから“合わなかったな。すまん”と言われて。詰まって詰まって、ラスト50メートルぐらいしか追えなかったものね」(藤沢則調教師)
騎手には、うまい下手以外に馬との相性が存在する。戸崎圭と
クリノガウディーは“合っていなかった”。2走前の
京成杯AH(7着)も直線の進路取りに手間取ったが、前走の富士Sはもっと手間取った。藤沢則調教師の言うように、50メートルぐらいしか追えなかったのに、0秒3差4着なのだから、強い競馬をしている。
もともと
京成杯AHに使う時、戸崎圭を乗せることを発案したのは栗本博晴オーナーだったという。だからこそ、富士S後に「すまん」とトレーナーに謝ったのだ。
要は
マイルCSに
ダノンキングリーがいようがいまいが、乗り替わりは決まっていた。他陣営に影響されたのではなく、主体的に動いた乗り替わりなのだ。
「ちょっとでも出して行ってしまうと、かかってしまって持ち味が生きないから、(藤岡)佑介君には、しっかりためて乗ってもらうつもり。かなりのメンバーが揃った富士Sがあの着差だから、力は十分足りると思うんだ」(藤沢則調教師)
もともと
朝日杯FSで9番人気2着に激走させ、
クリノガウディーに一躍、スポットを当てさせたのが今回騎乗する藤岡佑。ここは当時のような一撃が期待できる。
あとは「状態的には今が
テッペン」(藤沢則調教師)と言うだけに、なんとかレース当日までデキ落ちすることのないように祈るだけである。
(栗東の坂路野郎・高岡功)
東京スポーツ