12月8日(日)に行われる2歳女王決定戦の
阪神ジュベナイルフィリーズ(GI・阪神芝1600m)に美浦の
手塚貴久厩舎から出走予定の2頭が、28日(木)、ウッドチップコースで併せ馬での追い切りを行った。追い切り後の手塚調教師のコメント。
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オータムレッド(牝2・美浦・
手塚貴久)について、手塚調教師
「前走(
アルテミスS・GIII・5着)は休み明けで力んでいましたが、1度使ってガス抜きができました。今週は3頭併せの真ん中に入れましたが、馬の間に入れると力むところがありますね。ただコントロールはできていますし、見た目よりは折り合いがついています。調教は動く馬ですし、手応えの良い走りをします。前走で減っていた馬体重がどれだけ回復するかが鍵となりそうです。
今は飼い葉食いが戻ってきていますが、阪神への輸送もありますし、少し細めでも仕方ないかもしれません。距離はマイルがギリギリというイメージを持っていましたが、このレースを使う予定があったので、前走はあえてマイルを使いました。スタートは出る馬なので前めの競馬をする形になるでしょう」
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マルターズディオサ(牝2・美浦・
手塚貴久)について、手塚調教師
「体重はさほど変わってこないですが、数字以上に体を大きく見せますし、牝馬にしてはしっかりしてきた感じがあります。今週の追い切りは、前日よりも馬場は重い感じでしたが、仕掛けてからもしっかり伸びていて、田辺騎手も随分成長していると評価していました。スタートで出遅れるところがありますので、中間は入念にゲート練習をしています。競馬を使ってきている馬ですし、ゲートは駐立だけやっておけば普通に出られるでしょう。
地味なイメージがありますが、前走の
サフラン賞(1勝クラス・1着)は、最終週の馬場で外を回ってねじ伏せる強い競馬で内容が良かったですし、阪神JFで3着だった
マウレアと同様の評価をしています。馬込みも大丈夫ですし、自在性があって注文がつく馬ではありません。あとはゲートをうまく出てくれれば、流れに合わせた競馬ができると思います」
(取材・文:佐々木祥恵)