これまで、
リアアメリアは一つずつ順調に階段を上ってきました。
3月のゲート試験はあっさり合格。「ゲートの出は速かったし、競馬センスがいい」と担当の片山助手が言うとおり、難なくクリアしています。デビュー戦での様子からゲートを不安視する声を今でも聞きますが、まだ一戦ごとに競馬を教えている段階ですから。競馬に慣れてくれば、そのあたりも特に問題にはならないかと思います。
続く
アルテミスSでは豪快な差し切りを見せてくれました。
「2戦目でしたけれど上手に競馬をして勝ちきってくれました。十分かな、と思います」と中内田師。
レースを引き上げてくる様子を見ていましたが、わりとケロッとしていました。
普段、栗東で調教している様子を見ていると、すごく大切に育てられた女のコだな、という印象を受けます。品があって、繊細です。まだまだ粗削りですが、これからひとつひとつのピースが組み合わさるように、完成されていくのかな、と思います。
今回の阪神JFに向けて中内田師は、
「今までは少頭数の競馬でしたから、今回、多頭数になってどういう競馬をしてくれるかがカギですね」
と話していました。15頭のラ
イバルたちを相手にどう立ち回るのか、注目しています。
(取材・文:花岡貴子)