「朝日杯FS・G1」(15日、阪神)
未来をつかむのはどの馬か-。重賞勝ち馬5頭を含む、将来有望な若駒が阪神マイルの舞台で激突する。
サリオスが新馬-サウジアラビアRCをぶっこ抜いた鬼脚で、一気に頂点まで駆け上がる。
1分32秒7-。先週の阪神JFで刻まれたレコードタイム。しかし
サリオスは、これと同じタイムを前走のサウジアラビアRCで軽々と刻んでいる。好位3番手からの危なげないレースぶり、そして驚がくのVタイムに、府中の観衆はどよめき、輝く未来を見た。
「前走は調整過程の9月がまだ暑かったですから」と森助手。仕上がり途上での結果というから恐れ入る。レース3日後には乗りだしを開始。ここを目標に入念に乗り込まれ、「(11月28日に)ムーアに乗ってもらって、しっかり負荷をかけました。もうやりすぎ注意という段階まで仕上がっています」と態勢に抜かりはない。
実戦での関西遠征は初だが、中間の短期放牧先は栗東近郊のノーザン
ファームしがらき。「北海道への輸送も経験していますし、その辺は問題になりません。やる時は自らやる気を見せますし、走る馬特有のものがあります」と多くの名馬を手掛けてきた同助手も、その素質に太鼓判を押す。3連勝での無敗戴冠へ、視界は良好だ。
提供:デイリースポーツ