前走
菊花賞でG1初勝利となった
ワールドプレミア(栗東・
友道康夫厩舎)。
有馬記念(12月22日・中山芝2500m)ファン投票は7位に支持されており、注目度は急上昇といった感じ。今朝11日はレースに向けた1週前追い切りを行っている。
CWコースで
武豊騎手が跨り、
ラインベック、
アドマイヤベネラを追走する内容。7F標識から6F標識の区間が15秒後半を少し速めのラップで向正面へ入っていき、道中も淀みないラップで流れていく。だからといって速すぎるわけではなく、1週前としてはちょうどいいスピード感。
3コーナーから4コーナーのあたりで内を回り、前との差を詰めて、最後の直線は最内。3頭が並ぶ形でラスト1F標識を過ぎるが、手応えが楽なのは真ん中の
アドマイヤベネラ。しかし
ワールドプレミアも仕掛けられてからしっかりと伸びて、最後は真ん中と内が併入という感じだった。
時計は6F80.8〜5F65.9〜4F51.8〜3F37.8〜1F11.9秒。秋2戦はいずれも1週前追い切りがCWだったが、6F時計は今回が抜けて速い。秋3走目にして、まだまだ上積みを感じる時計を出すあたりが、魅力ある3歳馬ということだろう。
(取材・文:井内利彰)