「
朝日杯FS・G1」(15日、阪神)
無敗の2歳王者へ、
サリオスが文句なしの動きだ。11日、美浦Wでの最終リハは3頭併せ。直線は年長馬2頭の間に入ったが、ひるむことなく余裕の手応えで併入。サウジアラビアRC制覇から、さらなる成長を見せつけた。
東の横綱
サリオスが文句なしのパフォーマンスを披露した。
ブーザー(3歳2勝クラス)を2馬身前に見て、同じく2馬身後方に
プルクラ(3歳1勝クラス)を従えての美浦Wでの最終リハ。序盤のゆったりしたペースの中でも折り合いを欠くことはなく、3コーナー付近から間隔が詰まっても、微動だにせず自分のリズムを守る。直線は2頭の真ん中に入り、最後まで余裕の手応えで併入。タイムは5F68秒0-39秒2-12秒8だが、迫力満点の動きは明らかに先輩2頭を圧倒した。
森助手は「先週までにしっかり負荷をかけていますから。輸送もあるし、今週は無理せず5Fから。初戦で手前を変えないところがあったので、フィジカル面を確認するのに、真ん中でプレッシャーを与えました」と調教の意図を説明した。その思いに見事に応えた格好に、「最後の手応えも良かった。季節が涼しくなって馬も過ごしやすく、体調は上がっています。体のラインが競走馬らしくなってきましたね」と胸を張った。
これまで
モーリス、
ドゥラメンテなどのG1馬を輩出してきた堀厩舎だが、2歳G1制覇はまだない。同助手は「早くにデビューして、ゆったりとローテを組めた。ここまで順調に来たのが何より。操縦性の高い馬で、G1の舞台でも勝ち負けできると思っている」と力強くうなずいた。6月2日の東京でデビュー勝ちを果たすと、休み明けだった前走のサウジアラビアRCは、初戦から4秒4もタイムを詰めてのレコードV。父譲りの成長力を加味すれば、ここも単なる通過点とすることも可能だ。
提供:デイリースポーツ