「
有馬記念・G1」(22日、中山)
G1連勝へ向けて、
スワーヴリチャードが12日、栗東坂路で豪快な動きを披露。併せ馬で大きく先着を果たした。
ジャパンCで18年
大阪杯以来のG1・2勝目を挙げた
スワーヴリチャード。連勝へ向けて着々と準備を行っている。栗東坂路で
アルテヴェルト(3歳1勝クラス)を目標にスタートを切り、並ぶ間もなく抜き去ると、最後は大きく1秒1引き離してフィニッシュ。4F50秒1-36秒9-12秒2の猛時計をたたき出した。
騎乗したマーフィーは「乗った感じは良かった」と納得の表情。「精神面も厩舎がうまくつくってくれている。大きなレースを勝ったことが分かっているかのように、自信にあふれている」と頼もしそうに見つめた。
東京で3勝を挙げる一方、中山は2年前の
有馬記念4着など3戦未勝利に終わっている。コース適性に疑問が残るが、鞍上は「初めてのG1勝利が右回りの阪神コースの
大阪杯。左回りでも右回りでも走りっぷりに変わりはない。何も心配はいらないよ」と気にしていなかった。
見守った庄野師は「ジョッキーに好感触をつかんでもらった。若いのに競馬で堂々としており、素直で研究熱心なタイプ」とマーフィーに全幅の信頼を寄せ、「追い切りの時計はやれば出る馬。最後は流す余裕もあったほど。前走同様、この中間も坂路中心で仕上げていきたい」と自信たっぷりに言い切った。
グランプリ制覇へ向けて、視界は良好だ。
提供:デイリースポーツ