“波乱”の定義は人それぞれだろうが、3連単6ケタ配当を一応、波乱とする。
有馬記念で3連単が発売されて以降、6ケタ配当となったのは4度。07年(優勝
マツリダゴッホ)、08年(同
ダイワスカーレット)、14年(同
ジェンティルドンナ)、15年(同
ゴールドアクター)だが、すべて明確な共通点がある。1番人気馬がすべて前走で敗れていたのだ。
07年1番人気は前走、
ジャパンCで3着に敗れていた
メイショウサムソン(8着)。08年1番人気は
ダイワスカーレットで、この馬は1番人気に応えて勝ったので他の3頭とは扱いが異なるが、前走は
天皇賞・秋で
ウオッカ相手に2着に惜敗していた。14年は
ゴールドシップが1番人気。前走
凱旋門賞は14着に大敗。
有馬記念は3着。15年1番人気も
ゴールドシップ。前走
ジャパンCは10着だった。
その法則からいえば、今年は荒れない。1番人気馬を予想すると、出走してくるなら
アーモンドアイ。この馬が登録だけにとどめて出てこないなら、
スワーヴリチャードか
リスグラシューかというところか。今挙げた3頭、すべて前走を勝っているのである。
逆にいえば、前走で敗れている
サートゥルナーリア、
レイデオロあたりが1番人気になるようなら、ズバリ荒れるとにらんでいいのではないか。当日の1番人気で馬券の狙い方が変わってきそうだ。
(文=スポーツニッポン・鈴木正)
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