藤田菜七子騎手(22)=美浦・根本=が15日、中京6Rを
シーシーサザンで制し、16年3月3日の川崎競馬での初騎乗から2043戦目にして通算100勝(地方交流を含む)の
メモリアルVを挙げた。先週のカペラSで日本人女性騎手として初めてJRA重賞勝利を飾ったばかり。菜七子が大きな節目の勝利を刻んだ。
その瞬間、笑顔がはじけた。
シーシーサザンで臨んだ中京6R。中団から直線で外を一気に伸びると、豪快に差し切った。藤田菜七子は「たくさんの方々の声援があって、こうして勝つことができました。感謝の気持ちでいっぱいです。デビューした頃、100勝は遠い話だと思っていましたが、4年目で記録を達成することができてうれしいです」と声を弾ませた。
この勝利で今年のJRA43勝、昨年の27勝を大きく上回った。6月には国際女性騎手招待競走「ウィメンジョッキーズワールドC」(スウェーデン・ブローパーク競馬場)で総合V。海外初勝利も挙げた。8月にはJRA女性騎手として英国シャーガーC(
アスコット)、
ワールドオールスタージョッキーズに初出場。さらに新潟の年間&開催リーディングも獲得するなど、飛躍の年となった。
「いろんなことが学べた一年でした。次の目標は次の1勝をすることですが、まずはJRAで100勝を目指したい」と意気込んだ。101勝となれば、見習い騎手は卒業となり、一般レースでの負担重量が恒久的に2キロ減となる。「どんな馬でも藤田菜七子に乗せたいと思ってもらえるジョッキーになりたい」。G1制覇、年間リーディングへ、まだまだチャレンジは続く。
提供:デイリースポーツ