アーモンドアイが香港を回避し、
有馬記念に参戦することによって、メンバーレベルがグンと上がった今年のレース。さらに、昨年同様に週末は雨予報に加えて、3歳と牝馬、古馬の一線級のメンバーが勢揃いする非常に難解になりそうである。
雨が降ると中山の馬場状態はガラッと変わってしまうぶん、展開と枠順に与える影響が大きいだけに、木曜日の抽選会については非常に注目度の高いものとなるだろう。
今年のメンバーでいえば、逃げる可能性があるのは
アエロリットと
キセキ、
クロコスミア、
スティッフェリオの4頭。1600mでも先手を主張している
アエロリットが恐らくハナで、
キセキと
クロコスミアは譲るはず。
アエロリットに関してはコーナー4つ以上のコースだと折り合いを欠くうえに、大歓声のゴール板前を通過するので、そこからエンジンが掛かって大逃げというパターンもありそう。いずれにせよ、馬群が密集というよりはやや縦長で昨年と同じようなレースとなるだろう。
ちなみにデータ上、過去10年で16番は一度も馬券に絡んでおらず、10、14、15番は連対がなかった。いわば14-16を引いた場合は一般的に見ると厳しい戦いを強いられ、明らかに苦しいようにも映る。
唯一、雨上がりの稍重で行われた昨年のレースは1-5着がすべて8番より後ろの馬番で決着しているように、雨が降ると外伸び馬場に一変する可能性が非常に高い。今年も参戦する
レイデオロと
シュヴァルグランがそれぞれ12と15。勝利した
ブラストワンピースも8の馬番を生かして外から差してきており、雨が残れば過去のデータ度外視で見るのも手だろう。
また、
有馬記念は1番人気が10年で8連対、3着内率が90%と驚異の数字を残している。
オルフェーヴルや
サトノダイヤモンド、
キタサンブラックなど今や種牡馬として活躍している名馬と呼べる馬たちにとって輝きを見せる舞台となった。
年齢別にみると3歳が5勝、5歳が4勝とそれぞれ有利な数字が出ている一方で、6歳以上は、過去10年39頭で3着2回のみ。4歳馬もわずか1勝、2着6回と勝ち切れておらず、そのデータを覆すのか
アーモンドアイの走りには注目すべきだろう。
しかし、やはり筆者は
アーモンドアイには逆らえないと考えている。そもそも
天皇賞・秋のときも休み明けで、国枝調教師自身が仕上がり途上と見ているなかでの圧勝劇。今回も熱発のアク
シデントはあったものの、馬場入りを休んだのは1日のみ。
自在性のある競馬と、
有馬記念は過去3年いずれも連対で中山を熟知している
ルメール騎手騎乗を考えると、どういった展開や馬場になったとしても対応できるだろう。100%勝つとまでは断言できないが、1番人気がかなり信頼できるレースらしく大崩れすることは考えにくい。
そういった場合は相手で穴馬を探すことが重要なポイントになる。筆者の狙いは
レイデオロである。確かに今年は4、5、6、11着とまったく奮わない成績が続いているうえに、火曜日時点では騎手も決まっていない状態で厳しいように見える。
ただこの馬は昨年の
有馬記念のように、早目に仕掛けて外を回るようなレース展開が最も力を発揮できるタイプで、むしろテン乗りの思い切った競馬ができる状態のほうが良いといえる。枠は内よりも動きやすい外目の枠がベストで、3歳勢や実績馬に印が集まり人気を落とすここは狙い目だろう。日本で走った3戦はそれぞれ明確な敗因があるので、条件さえクリアできればチャンスである。
そして、人気の
リスグラシューに関しても逆らえそうにない。自在性のある競馬がウリで、どういったレースにも対応可能。距離も問題なさそうで、
宝塚記念で通用する力は証明済みである。一方で、
ジャパンCを制した
スワーヴリチャードと
菊花賞馬
ワールドプレミアに関しては評価をやや下げたい。
前者は右回りが、後者は直線短いコースにやや難があり、条件が決してベストではない。3歳勢の
サートゥルナーリアや
ヴェロックスの評価も難しいところであるが、この2頭に関しては枠の並びや当日の馬場次第ともいえるだろう。
アーモンドアイがどういった走りを見せるのか。
宝塚記念を制した
リスグラシューが意地で勝利を勝ち取るのか、それとも3歳勢が新たな勢力図を作るのか。筆者は
レイデオロに注目しているが、ぜひ18時の枠順抽選会を見たうえでこの記事を読んでいただきたい。
筆者の予想も守りに入らずに攻めて、3連単関連で美味しい馬券を狙うつもりなので、ぜひ最終決断と◎の予想を楽しみにしてほしい。
(文=倉本匠馬)
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