「
有馬記念・G1」(22日、中山)
さらに進化した。
キセキは18日、栗東CWで単走追い。大きなフットワークで雨に濡れて重いウッドチップを蹴散らし、ラスト1Fは11秒9の鋭さ。全体時計も5F66秒7をマークした。
角居師は「元気いっぱいで(遠征の)疲れがない。いい状態」と満足げ。清山助手も「ある程度の緩急をつけたかった。残り1Fの反応がモタモタしたので追った。気持ちが入っているか、ギアが入った時の体の使い方か、そのあたりを確認したけど良かった」とうなずいた。
秋4戦目で迎えた昨年の
有馬記念は5着に敗れた。今年は
凱旋門賞7着以来2カ月半ぶりで挑む。
「海外遠征を経験すると、度胸が据わって精神面がタフになる。馬と人の関係が密接になって
リラックスする分、ス
トライドも大きくなる。昨年よりも良くなっていると思う」。こう言ってトレーナーが胸を張れば、清山助手も「フランスではシェイプアップさせて使ったけど、今はいい感じで体を膨らませている。地面をキャッチする雰囲気が違う」と良化ぶりを強調した。17年
菊花賞以来となる2年2カ月ぶりのVへ、準備は整った。
提供:デイリースポーツ