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有馬記念・G1」(22日、中山)
刻一刻と迫る決戦に向け、最強女王
アーモンドアイが18日、美浦Wで最終リハを行った。コースは濃い霧に包まれていたものの、直線での素軽いアクションを見る限り態勢は万全。ファン投票1位の支持に応え、豪華メンバーを蹴散らす準備は整っている。
水曜の美浦Wは濃い霧に包まれ、向正面は全く見えない状況だった。そろそろ女王が登場する時間-。多くの報道陣が固唾(かたず)をのんで見守るなか、辛うじて目視可能な直線半ばに
アーモンドアイが現れた。トップスピードに乗った6冠馬の動きは軽快そのもの。最後も余裕の手応えで、僚馬
ノチェブランカ(4歳3勝クラス)に3馬身先着を果たした。
納得の表情で引き揚げてきたルメールが、見えなかった区間を補足して説明する。「リードホースを2馬身くらい追い掛け、4角で並び掛けました。直線での手応えは良かったし、楽に先着しました。動きはとても良かった」。
天皇賞・秋V後は
香港Cを予定していたが、熱発で回避。急きょの
グランプリ参戦となるものの、態勢に抜かりはない。「香港へは行けなかったけど、
有馬記念はいいコンディションで競馬をすることができると思います」と自信をのぞかせた。
舞台はト
リッキーな中山芝2500メートル戦。
アーモンドアイにとっては初めての舞台となる。主戦は「中山は直線が短く、3〜4角でいいポジションを取らなければなりません」と一筋縄ではいかないことを認識しつつも、「初めてになるけど、全く心配はしていません」と胸を張った。初コースなど恐るるに足らず。誰よりもパートナーの力を信じている。
名手が改めてキッパリと言い放った。「
アーモンドアイはどこでも何のレースでも、走れば
ビッグチャンスです。勝つ自信はあります」。史上空前とも言われる豪華メンバーがそろった一戦。しかし、現役最強牝馬が負ける姿はみじんも浮かんでこない。
提供:デイリースポーツ