有馬記念(GI・中山芝2500m)に出走する
レイデオロ(牡5・美浦・
藤沢和雄)の鞍上が
三浦皇成騎手に決まり、19日(木)にはその三浦騎手が手綱を取ってウッドチップコースで3頭併せの追い切りを消化した。追い切りを終えて、管理する藤沢調教師と三浦騎手が共同記者会見に臨んだ。
■藤沢調教師
(今朝のウッドチップコースでの追い切りについて)
「前走(JC・GI・11着)を使ってからそんな日がたっていませんし、今日は遅い時計だったのですけど、併せ馬で追い切りました」
(実際に動きを見ての印象は?)
「遅い流れでしたが、ゴール前あたりからゴールをしてからも良い動きだったと思います」
(時計が遅かったことについては?)
「そんなにレース間隔があいているわけではないですし、たくさん(レースを)使わせてもらっていますのでこれくらいで良いと思います」
(追い切り後、三浦騎手とは何か話を?)
「行き出してからはやはり良い馬だと言ってくれていました」
(前走のレース後からこの中間にかけては?)
「前走は馬場が良くないところに入っていましたし、また内側というのがあまり良くなかったようで、残念な結果でした。その後は牧場に帰ってここに使うかどうするかということだったのですけど、さほど疲れがないということでこのレースに行こうということで、先週調教をして帰ってきました」
(
レイデオロは今回がラストランになるが、送り出す心境は?)
「2歳の頃から頑張ってくれて、ダービーも秋の天皇賞も勝たせてもらいました。今年があまり良い成績ではなかったですけど、最後のレースになりますし、ダービーを勝たせてもらった馬なので無事に頑張ってくれて(良い)結果を期待しています」
(あとは今日の枠順抽選会で運があれば?)
「皆同じ条件ですが、難しいコースですから何とかと思っています」
(ファン投票で権利を得ての出走になるが、楽しみにしているファンに向けてメッセージを)
「前走は応援してもらって1番人気だったのですけど、残念な結果で、私もとてもがっかりしました。馬はまだしっかりしていますし、最後ですので頑張ってくれると思います。また応援してください」
■三浦騎手
(
レイデオロの騎乗依頼を受けた時の感想は?)
「
有馬記念という舞台でダービー馬に乗せていただけるということで、率直に嬉しかったですね」
(元々この馬にはどんなイメージを持っていたか?)
「すごい能力の高い馬というのはデビューの時から感じてました。それ以上に気性面などそういう意味での競馬に行っての乗り難しさは、傍から見ていてですけど、感じていました」
(追い切りで実際に乗ってみての印象は?)
「跨った時から重厚感というか、すごくどっしりしていて、体の使い方などやはり良い馬だなという感じがありました。自分がイメージしていた乗り難しさは、追い切りでもしっかり感じることができましたし、良い意味で癖も知れて良い追い切りになったのではないかと思っています」
(いつもより時計が遅かったが、これは指示だった?)
「そんなに速くないペースでという指示がありましたし、僕の中では時計よりも馬とのコンタクトや馬の癖を掴むのが今日に関しては1番の目的でした。そういう意味では本当にいろいろな癖を知れた追い切りだったので良かったと思いますし、ゴールを過ぎた後もしっかり負荷をかけることができているので、時計は問題ないと思います」
(中山の2500mのイメージは?)
「中山競馬場自体がト
リッキーなコースですが、2500に関しては坂を2回登りますし、ポジションや展開、馬場状態、いろいろな意味での騎手の癖など、本当に強い馬だけが勝つコース形態ではないと思うので、そういう意味で騎手の状況判断がとても大事になってくると思います」
(
レイデオロのどのような面を引き出せれば1番良いか?)
「気持ちが乗った時の体の使い方などは、今日乗っていてとても良さを感じたので、馬が勝負どころからとにかく一生懸命走ってくれるように、前半から展開や馬とのコンタクトをそのような形に持っていければと思っています」
(先週年間100勝を達成して、またこうして大きなチャンスが巡ってきたが、レースに挑む今の心境は?)
「勝ち星で100という数字を先週達成させていただきましたけども、そういう意味ではGIレースでの活躍が自分の中でもかなり大事になってくると思いますし、もっともっとそういう舞台で存在感をアピールしていかなければいけないなと感じました。(達成して)すぐにこういうチャンスをいただけたので、しっかり結果で応えたいなと思っています」
(
レイデオロはラストランになるが、最後にファンに向けてメッセージを)
「今回
有馬記念がラストランということで、大事な一戦で手綱を取らせていただくことになりましたけど、
レイデオロが1番気持ち良く、そして一生懸命走ってもらえるように良い騎乗ができたらなと思っています。応援よろしくお願いします」
(取材・文:佐々木祥恵)