近年でも2016年
サトノダイヤモンドや2018年
ブラストワンピースが優勝するなど、3歳馬が活躍するイメージが強い
有馬記念ですが、3歳馬が通用する年と通用しない年に、ある基準があることはご存知でしょうか?
有馬記念で3歳馬が勝てるか否か、それは3歳馬の簡単なレベル考察で導き出すことができます。カギとなるのは、同年の古馬、3歳馬混合芝重賞。そこでの3歳牡馬(+セン馬)の勝率に注目してみましょう。
【3歳牡馬(+セン馬)の同年芝重賞勝率と、3歳馬
有馬記念勝ち馬一覧】
1986年 19%
ダイナガリバー1987年 5%
1988年 13%
オグリキャップ1989年 2%
1990年 9%
1991年 8%
1992年 7%
1993年 7%
1994年 14%
ナリタブライアン1995年 12%
マヤノトップガン1996年 8%
1997年 18%
シルクジャスティス1998年 18%
グラスワンダー1999年 6%
2000年 7%
2001年 10%
マンハッタンカフェ2002年 13%
シンボリクリスエス2003年 6%
2004年 4%
2005年 3%
2006年 12%
2007年 5%
2008年 2%
2009年 4%
2010年 13%
ヴィクトワールピサ2011年 11%
オルフェーヴル2012年 11%
ゴールドシップ2013年 3%
2014年 9%
2015年 7%
2016年 17%
サトノダイヤモンド2017年 13%
2018年 17%
ブラストワンピース※3歳牡馬(+セン馬)の同年芝重賞勝率は、いずれの年も
有馬記念前週までの成績
※3歳馬が勝った
有馬記念のみ、馬名を表記
勝率数値が10%を超えて
有馬記念を勝てなかったのは、過去33年で2006年(勝ち馬は4歳
ディープインパクト)と2017年(勝ち馬は5歳
キタサンブラック)の2度だけ。逆に、この数値が10%以下の年に、3歳馬が
有馬記念を勝てたことは(データが残っている)過去33年で1度もありません。
すなわち、この勝率数値はその年の3歳馬のレベルを如実に表していると考えても良いでしょう。一覧表だけではイメージしづらいかもしれませんが、10%を超えた年と超えなかった年を個別に集計してみると、明確な差が浮き彫りになります。
【過去33年、
有馬記念での3歳馬成績】
勝率10%上の年 44戦【13-0-2-29】勝率30% 単回収190% 複回収100%
勝率10%下の年 54戦【0-7-6-41】勝率 0% 単回収 0% 複回収 62%
合計 98戦【13-7-8-70】勝率13% 単回収 85% 複回収 79%
※3歳牡馬(+セン馬)の同年芝重賞勝率は、いずれの年も
有馬記念前週までの成績。
ならば、今年の3歳牡馬(+セン馬)の芝重賞勝率はどうなっているのでしょう? 今年は7月に
グルーヴィットが
中京記念(GIII)を完勝し、幸先の良いスタートを切ったのですが、その後は2ケタ大敗の苦戦が続き、2勝目は
毎日王冠(GII)の
ダノンキングリー。11月の
チャレンジカップ(GIII)で
ロードマイウェイが3勝目を挙げたものの、結局はそこまで。35戦3勝の勝率9%で
有馬記念の週を迎えることになりました。
つまり今年の3歳馬は44戦13勝の年ではなく、54戦0勝である“勝率10%以下の年”。
サートゥルナーリア、
ワールドプレミア、
ヴェロックスの3歳馬3頭は、少なくともアタマ(単勝系馬券)で狙うべきではないと考えています。
(文=岡村信将)
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