有馬記念ファン投票1位の
アーモンドアイと2位の
リスグラシュー。個人的な馬券でも、今年大変お世話になった2頭です。
アーモンドアイは
安田記念で断然人気ながら3着。このとき、最終的に本命にしたのは勝ち馬の
インディチャンプでした。内枠のス
プリント指向の血統馬が有利な馬場でしたから、マイル指向で直線のスピードで勝負する外枠の
アーモンドアイには厳しい条件だったのです。
逆に、次走の
天皇賞・秋はすべての条件が好転し、逆らえない条件。ここは本命を打ちましたが、やはり楽勝でした。
アーモンドアイの父
ロードカナロアは母の特性を引き出しやすい種牡馬で、
母フサイチパンドラは
サンデーサイレンスとヌレイエフの配合。
ヌレイエフを持つ馬は
有馬記念に相性がいいです。昨年3着で、2年連続で馬券になった
シュヴァルグランも母系にヌレイエフ(母母父)が入っていますし、2014年に9番人気で2着した
トゥザワールドも母母父ヌレイエフ。同馬の母も01年の
有馬記念で3着。その年の
有馬記念で、最低人気ながら連対した
アメリカンボスも父の母父がヌレイエフでした。
秋の天皇賞は絶好条件が揃いすぎましたが、評価を落とした
安田記念ほど厳しい条件にはならないでしょう。
一方、
リスグラシューは優勝した
宝塚記念で本命に。レース前にも書いたのですが、同馬は同じく16年の
宝塚記念を優勝した
マリアライトに近いタイプ。同馬も
リスグラシューも、母に
サドラーズウェルズ、ネヴァーベンドを両方持っています。同パターンの血統は、馬力が要求される欧州競馬では主流になっています。
ただし、直線でトップスピードが削がれる血統でもあります。
有馬記念は
宝塚記念よりも直線スピードが問われやすい馬場。
マリアライトも
有馬記念の最高着順は4着です。
リスグラシューも軽い馬場よりは、タフな馬場で行われるほうが能力は発揮しやすい馬。雨が降って、上がりがかかる馬場になるほうがより有利になるでしょう。
ということで、牝馬がファン投票1、2位に支持された今年の
有馬記念。雨が降り続けることによって、例年以上に上がりがかかる馬場になれば
リスグラシュー。雨があまり降らなければ、
アーモンドアイが勝つ可能性が高いです。「女馬の勝敗は冬の空」が、大きな影響を与えることでしょう。天気予想は競馬と同じぐらい重要ですし、難しいですね!
(文=亀谷敬正)
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