12月28日(土)に中山競馬場で行われる
ホープフルS(GI・中山芝2000m)。来年のクラシック戦線に向けて、美浦からも楽しみな馬たちが出走予定だ。そのうちの3頭について、管理する各調教師のコメント。
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ワーケア(牡2・美浦・
手塚貴久)について、手塚調教師
「今週(12/18)は前2頭を追いかける形の追い切りでした。乗り手(
嶋田純次騎手)はかなり追いかけたと話していましたが、ラストは併入しています。いつもは馬なりで追い切っているのですが、終い1ハロンしっかりやれたのはデビュー以来初めてですし、反応は良かったですね。
前走(アイビーS・L・1着)は思い通りの競馬ができましたし、勝ったら
ホープフルSを使おうと考えていました。まだ体にゆるさや弱さもありますが、その頼りない状況でも競馬ができていますから、大丈夫でしょう。初めての右回りになりますが、左回りだと少し内にモタれるので、右回りの方が良いかもしれません。距離延長も大丈夫です。強い馬はいますが、この馬も底を見せていないので楽しみです」
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オーソリティ(牡2・美浦・
木村哲也)について、木村調教師
「デビュー戦(新馬・1着)より2戦目(
芙蓉S・OP・1着)、2戦目より今回の方が馬は良くなってきています。今週(12/18)の追い切りでは、返し馬をした後にスタンド前から1周半回りました。6ハロンから時計を出しにいってほしいと指示をしましたが、その通りの追い切りができました。
リズムを崩さず追走できて、反抗する素振りも見せなかったとジョッキーは話しをしていました。手前の替え方がさほどスムーズではない馬で、1週前追い切り時の直線では右手前のままで走っていたりと若さもありますが、肉体面は健康でここまで問題なくきています。
前走は装鞍所やパドックで、ドッシリしているという感じではなかったので、レース前の
テンションがカギになるでしょう。初めての競馬場や多頭数など、様々な条件を経験しつつ成長してほしいと思っています」
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ブラックホール(牡2・美浦・
相沢郁)について、相沢調教師
「前走(
札幌2歳S・GIII・1着)後は放牧に出しました。戻ってきてからも順調ですが、小柄で体が増えてこないので、もう少し成長してほしいところですね。
今週(12/18)の追い切りはウッドチップコースでビッシリとやりましたが、調子は良さそうです。あまり見栄えのするタイプではないですが、前走が強い競馬内容でしたし、他のメンバーとはそんなに差はないと思っています」
(取材・文:佐々木祥恵)