「
有馬記念・G1」(22日、中山)
まさか、こんな姿を見ることになるとは-。豪華メンバーにありながら、単勝1・5倍の圧倒的人気に支持された
アーモンドアイは9着。勝ち馬から1秒8差でゴールした。
スタート直後はリズム良く追走したものの、1周目の直線で前に馬がいなくなった瞬間に折り合いを欠いた。スタンド前の大歓声も影響したのだろう。そこからハミをかんで行きたがるそぶりを見せる。それでも4角で4番手まで進出したが、最後は力尽きた。ルメールは「スタンド前で冷静に走れなかった。
アーモンドアイでも2500メートルは
リラックスして走らないと疲れてしまう。最後もグッとくるところがなかった」と肩を落とした。
国枝師も、集まった報道陣の前で神妙な面持ちで語る。「1周目の直線で外へ出した時にスイッチが入ってしまった。
天皇賞・秋や
ジャパンCのように内でリズム良く走れば、シュッとした脚を使えるけどね。最後はガス欠のような感じになってしまった」。敗戦のショックを隠し切れない様子だ。
今後の動向については未定だが、この一戦だけで
アーモンドアイが色あせることはない。現役最強牝馬の巻き返しに期待したい。
提供:デイリースポーツ