冷静に反撃のシナリオを描いていた。
鮫島克駿騎手(23)=栗東・浅見=が「まずはケガをしないことですね。乗り続けることは簡単なようで難しいので」と足元を見つめる。昨年は7月27日の小倉1Rで落馬。左腕などを骨折し、約3カ月間の休養を余儀なくされただけに、言葉に実感がこもる。患部には今でもプレートが残るが、「全然問題ないですよ」と支障は全くない。
昨年は15年にデビューして以来、最低の28勝に終わった。「一昨年がキャリアハイ(42勝)だったので正直、物足りなかったですね。関係者の期待に応えられるように頑張りたい」と“V字回復”を狙っている。年明けの開催2日間は未勝利だけに、「早く1勝を挙げたい」と力が入る。
研究熱心で、日々の調教も精力的に汗を流す。リーディング争いは年々、激しさを増すが、しっかりと存在感を見せていくつもりだ。「重賞も勝てるようにしたいですね」。3日間開催の今週は京都で11鞍に騎乗。土曜10R
ショウナンバルディ、日曜10R
スズカフリオーソなど楽しみな馬がそろった。今年でデビュー6年目を迎える年男の若武者が、記録にも記憶にも残る飛躍の一年を目指す。(デイリースポーツ・大西修平)
提供:デイリースポーツ