「AJCC・G2」(26日、中山)
4角手前の不利もはねのけ、1番人気の
ブラストワンピースが貫禄勝ち。
凱旋門賞大敗のうっぷんを晴らした。
グレード制が導入された84年以降、JRA・G1馬による勝利は99年
スペシャルウィーク以来、21年ぶり史上4頭目。
有馬記念優勝馬が勝ったのは83年
アンバーシャダイ以来、37年ぶりとなった。4角先頭の5番人気
ステイフーリッシュが2着に粘り、大外から伸びた4番人気
ラストドラフトが3着に入った。
役者が違った。メンバー唯一のG1馬
ブラストワンピースが、
有馬記念を制した舞台で復活V。
凱旋門賞の悪夢を振り払った。
序盤は4番手につける正攻法の競馬。しかし、3角過ぎで前を走っていた
マイネルフロストが故障するアク
シデント。外にいた
ニシノデイジーとの間に挟まれる大きな不利を受けた。すぐに態勢を立て直し、馬場の悪い内側へ進路を取った。すると前には軽快に逃げ込みを図る
ステイフーリッシュが目の前に。川田が左右からステッキを入れると、残り100メートルあたりでねじ伏せ、最後は1馬身1/4差をつけた。
川田がホッとした表情でレースを振り返る。「何とか届いてくれて良かったです。4コーナーで故障馬の影響を受けましたが、それでも勝てました。
グランプリホースだし、ここでは能力が違っていたということでしょう」とパートナーの底力を改めて認識した様子だった。
大竹師は極悪馬場に苦しんだ
凱旋門賞のダメージを考慮し、帰国後の調整には細心の注意を払ってきた。「若干気負っていたけど、何とか間に合った感じ。(前回の敗戦が)実力じゃないことを証明できて良かった」と安どの笑みを浮かべた。今後について(有)シルクレーシングの米本昌史代表は、「今年も大きなところへたくさんチャンレンジして、1着で帰ってきたいですね」とG1舞台での活躍に思いをはせた。復活した実力馬が国内外で
ビッグタイトル奪取に挑んでいく。
提供:デイリースポーツ