「2019年度
JRA賞授賞式」が27日、都内のホテルで各部門を受賞した関係者ら約600人が出席して盛大に行われた。
リスグラシューで
年度代表馬のタイトルを獲得し、自身も
最多賞金獲得調教師に輝いた
矢作芳人調教師(58)=栗東=は、壇上で思わず男泣き。繁殖に上がった孝行娘に「元気で脚の速い子を産んでほしい」と期待を込めていた。
圧巻のラストランから1カ月。指揮官は改めて大きな喜びに包まれた。明け5歳から驚異の成長力を誇示し、一気に
年度代表馬の座へ上り詰めた
リスグラシュー。涙もろい矢作師が声を詰まらせる。「うれしいですねえ。この日を目指して努力してきたので、本当にうれしい」と至福の時をかみ締めた。
これまで自身にとって2度の受賞歴はあるが、そのたびに「次は馬で表彰されて、頑張ってくれているスタッフとともに、この場に立ちたい」と話していた。
年度代表馬に加えて最優秀2歳牡馬(
コントレイル)のタイトルも獲得し、それは現実となった。
2月末とされる初年度の交配相手について、ノーザン
ファームの吉田勝己代表は「その日の朝、ベストと思う相手にしたい」と話すにとどめたが、現時点では
レイデオロが有力候補に挙がっている。既にその子を管理することが決まっているトレーナーは「元気で脚の速い子を産んでほしい」とエール。2世とともに、再び歓喜に浸る瞬間を思い描いていた。
提供:デイリースポーツ