「
雲取賞・S3」(6日、大井)
開催4日目の11Rで行われ、4番人気の
ゴールドホイヤーが重賞初制覇を成し遂げた。逃げ粘った8番人気の
ファルコンウィングを、残り約100メートル地点で交わした。2番人気の
ストーミーデイが3番手追走から3着に粘った。なお、1〜3着馬は「第43回
京浜盃・S2」(3月18日・大井)、1、2着馬は「第65回
羽田盃・S1」(4月29日・大井)の優先出走権を獲得した。
大外枠から
ゴールドホイヤーが、クラシック戦線の主役候補に名乗りを挙げた。鞍上の吉原寛は「前走は砂をかぶって慣れていない感じだった。今回は外めで気分良く、射程圏で競馬した」と会心の騎乗を振り返った。
1番人気の
ゴールドビルダーをマークして中団の外を追走。
ファルコンウィングがハナを切り、
スティールペガサス、
ストーミーデイが先行する流れ。
ゴールドホイヤーは最終4角も外を回ると、最後の直線では逃げ粘る
ファルコンウィングを残り100メートルで抜き去った。
岩本洋師は
雲取賞連覇と通算600勝を達成。「我々の時代は、最初に4頭しか管理させてもらえなかった。この年齢(75歳)では遅い記録じゃないの?」と指揮官。「昨年の
ヒカリオーソも想像以上だったけど、この馬も奥は深い」と期待を込める。「昨年は
京浜盃へ行って失敗した。今年はじっくり考えたい」と次走の即答は避けたが、「一番の目標は連覇」と
東京ダービー(6月3日・大井)に照準。同厩舎の先輩馬に続いて、春の3歳チャンプの座を狙う。
提供:デイリースポーツ