昨年1着の
クロノジェネシスは後に
秋華賞を勝利し、4着の
カレンブーケドールもGIで2着3回と活躍。それ以前にも、17年2着の
アエロリットと16年1着の
メジャーエンブレムは同年の
NHKマイルCを制し、15年2着の
ミッキークイーンは
オークスを優勝するなど、ここから多くの活躍馬が出ている。春以降を展望する上で見逃せない一戦だ。
1.前走新馬・未勝利は苦戦
過去10年の連対馬20頭中17頭は、前走がオープンクラスか、もしくは1勝クラス(500万下)を勝ち上がってきた馬だった。前走が新馬・未勝利戦だった馬は[0-2-3-34]で複勝率12.8%と不振気味。
2.構えすぎると届かない
同コースで行われる2歳秋の
アルテミスSでは差し・追い込み優位の傾向があるが、3歳になって成長したメンバーで行われるこのレースでは、前が簡単には止まらない。過去10年で4コーナーの通過順位が4番手以内だった馬が6勝を挙げている一方で、1位の上がりをマークした馬が制した年は1年だけ。ある程度前で流れに乗れるスピード能力は必須になる。
3.
ディープインパクト産駒は勝ち切れない
過去10年、
ディープインパクト産駒は[1-2-2-14]で、制したのは後に同条件の
ヴィクトリアマイルを連覇することになる
ヴィルシーナのみ。回収率も、単勝は24%で複勝も71%にとどまる。前々で立ち回る馬が有利になりやすいレースであり、瞬発力を活かしたい
ディープインパクト産駒には中々展開が向かない。
シャンドフルールは前走阪神マイルの
千両賞を逃げ切り2馬身差の完勝。前半のペースに恵まれたとはいえ、完敗を喫した2000mの紫菊賞から一変したレースぶりを考えると、距離短縮がプラスだったと見るのが妥当だろう。初の左回りなど未知数な面はあるが、先行力を活かす競馬で再度好走を期待したい。