「
共同通信杯・G3」(16日、東京)
3番人気の
ダーリントンホールが、
ビターエンダーとのマッチレースを制して重賞初制覇。木村師は先週の
東京新聞杯(
プリモシーン)に続き、2週連続の重賞Vとなった。
内の
ダーリントンホールか、外の
ビターエンダーか。直線残り400メートルから馬体を並べて激しいたたき合い。最後は首の上げ下げで、鼻差でダーリントンに勝利の女神がほほ笑んだ。「
パワーがあるけど掛かる馬。
リラックスして走らせることを大事にしていきました。彼のいいところである長くいい脚を使えたね」と初コンビで勝利に導いたルメールは満足げ。ゴール後にはミナリクと馬上でタッチをかわし、お互いの健闘をたたえ合った。
「しびれました。本当に良かった」と木村師も興奮気味に振り返る。2019年7月の新馬戦を勝ったあと、なかなか体調が整わず2連敗。「これで駄目ならと思ってやってきた」と、背水の陣で臨んだ一戦だっただけに勝利の喜びもひとしおだ。
さあクラシックの大舞台へ。「これで賞金面でも余裕を持って行けるし、オーナーの意見を受けながら、最終的には2400メートルを使いたい」ときっぱり。最大目標の
日本ダービー(5月31日・東京)へ、進化を遂げた大器がさらに躍進する。
提供:デイリースポーツ