JRAでは年明け初のGI競走。また、一方では昨秋以来続いた国内ダート戦線の最終戦という性格もある。近年はドバイなど海外を見据えてここをパスする一線級もいて、かつてほどオールスターは揃わなくなっているが、東京マイルというクセのあるコースにバラエティ豊かなメンバーが集まって、毎年見応えのある熱戦が繰り広げられている。
1.若い馬が中心
ベテランの活躍も多いダート界ではあるが、このレースは4〜5歳馬が中心となる。過去10年、4〜5歳馬が[8-5-6-43]で複勝率30.6%と優秀なのに対し、6歳以上馬は[2-5-4-95]で複勝率10.4%。
2.距離短縮馬
このレースは毎年、前半からペースが厳しい消耗戦になる。スピードに特化したタイプは苦戦しがちで、前走1600mより短い距離を走ってきた馬も不振。過去10年、今回距離短縮となった馬は[7-8-8-53]で複勝率30.3%に上るのに対し、距離延長の馬は[3-2-2-66]で複勝率9.6%しかない。また、前走1600mだった馬は[0-0-0-8]。
3.
エーピーインディ持ち
左回りで前半から締まったペースになる
フェブラリーSは、比較的アメリカのレースに似た適性が求められ、米国血統が幅を利かせやすくなっている。中でも、超良血A.P.Indy持ちは、18年3着・15年2着の
インカンテーション、17年2着・15年3着の
ベストウォーリア、12年1着・10年2着の
テスタマッタなど、多くの好走馬が出ている。また、13・12年に3着の
ワンダーアキュートは、父
父Summer SquallがA.P.Indyの半兄にあたる血統。
デルマルーヴルはここまで様々な距離・コースで走ってそれぞれ大崩れせず走っているが、ベストバウトはハイペースに屈せず道中早めに仕掛けて粘り込んだ
レパードSだろう。
フェブラリーSも似たような消耗戦になりやすいレースであるし、距離短縮で挑めるローテーション自体も良い。今回も好走を期待したい。