17日、都内のホテルで「NAR
グランプリ2019」の表彰式が行われた。最優秀勝利回数騎手賞、最優秀賞金収得騎手賞、
ベストフェアプレイ賞を受賞した
森泰斗騎手が、喜びの声を語った。
――最優秀勝利回数騎手賞は3年ぶりで、自己ベストの360勝を挙げました
「想像してたよりも勝ち鞍は伸びたなと思いました。5年ぶりくらいに1度も骨折をしなかった、けがもなかった年だったので、それが1番の要因かなと思います」
――最優秀賞金収得騎手賞は5年連続5回目となりました。
「南関東は賞金の面で恵まれていますので、ありがたく思います」
――
ベストフェアプレイ賞は初受賞となりました。
「人の邪魔をしないということは常々心掛けているつもりなのですが、1頭で走るわけではないので、制裁をもらったりするケースもありますが、そういったことがなく、自分が心掛けていることが、この賞につながったということで嬉しく思います」
――去年は全国最多の1679回騎乗、そして360勝を挙げながらも、進路関係の処分はありませんでした。
「いい意味であまりスレスレのことをしなくなりました」
――1年間を通して活躍を続けられる秘訣、気を付けていることなどありますか。
「気を付けていることはたくさんあって、食事、体作り、人とのお付き合いもそうですね。
あとは“慣れ”もありますね。毎年のように1000回以上乗るようになった最初の頃は、体もきつかったり気持ちも落ちたりしがちだったのですが、毎年のようにやっていくといい意味で環境になれて、今は平然と1年乗り切れるようなり、体も心もそんなにきつくないです」
――今年の目標を教えてください。
「与えられた仕事に前向きに取り組むだけなのですが、数字的なことを言うと、通算3000勝には、今年のうちに到達したいなと思っています」
――先ほどは年間400勝という声も掛かっていましたが
「そんなに簡単なことではないと思います」
――ファンは期待していると思います。
「そうですね…。400勝…したいですね。
それに向かって皆様の協力を賜りながら、ひとつひとつ大切に騎乗していくだけです」