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フェブラリーS・G1」(23日、東京)
三度目の正直となるか。3年連続の挑戦となる
サンライズノヴァは、昨年10月の
南部杯で統一ダートG1初制覇。6歳を迎えてさらに地力を強化している。休み明けでも、調教では迫力満点の動きを見せており、万全の態勢だ。新コンビの松山は今年のJRA重賞で早くも3勝をマーク。成長著しい鞍上を背に、悲願のJRA・G1制覇を果たす。
3カ月半ぶりでも態勢は整っている。12日に栗東坂路で行われた1週前追い切りは“圧巻”のひと言。ブランクを感じさせない走りで、
サンライズノヴァ躍動した。帰厩後は昨年の最優秀ダート馬でサウジCに挑戦する
クリソベリル(4歳オープン)と再三にわたるスパーリングを消化してきたが、松山との初コンタクトで火がついたのか一蹴。あのひと追いで、スイッチはオンに切り替わった。
4F50秒4-37秒3-12秒3で0秒3先着を果たし、鞍上は「乗りやすい馬です。動きも良かった」と好印象を得た様子。「跳びの大きい馬。瞬発力よりも、長く脚を使うイメージ」と府中のマイルを見据えていた。
東京ダートは重賞3勝を含めて〈6・3・0・5〉と好相性。だが、
フェブラリーSは18年4着、19年7着と期待ほど走れていない。棚江助手は「走り慣れているはずなのに、G1になると…ね」と首をかしげる。それでも、今年はひと味違う。過去2回よりも、明らかに具合がいい。「今年は前哨戦を使わず、ここ一本に絞ってきた。調教では覇気のある動きをしているし、この調整がいい方に出てくれれば。これで駄目なら冬場が合わないのでしょう」と話し、力強くうなずいた。
末脚の威力はメンバー屈指。今年こそ頂点を極めたい。「小脚が使えないので、変に引っ張ったりせず、外からスムーズに加速する形が理想だね。
南部杯のように、うまく立ち回れれば」と仕上げ人。悲願の中央G1初制覇へ、機は熟した。
提供:デイリースポーツ