節目の500勝まであと“1”。先週の小倉で2勝を積み重ねた
古川吉洋騎手(42)=栗東・フリー=が、大台にリーチをかけた。
福永、和田らと同期の“花の12期生”。96年に長浜博之厩舎からデビュー。順調に勝ち星を伸ばし、翌97年には
アインブライドで阪神3歳牝馬S(現・阪神JF)を制覇。同期では一番乗りでG1を手にした。
だが、減量が取れてからは徐々に勝ち鞍が減少。長く苦しい時期が続いたが、ひたむきに競馬と向き合った。
「年間1桁(勝利)の時もあったからね。そういうしんどい時に山本(正司)先生や南井先生、武田(博)先生らが声をかけてくれた。常に“誰かが見てくれている”と思ってやってきた」。精力的に調教に騎乗する。熱心かつ丁寧な仕事ぶりに、関係者の信頼は厚い。
29日は阪神、3月1日は中京で計11鞍に騎乗。中京11R
ヒルノマゼランはV候補だ。「今は昆先生と長く一緒に仕事をさせてもらっている。
マゼランは7歳でも元気いっぱい。いい馬だよ」。人と馬との“縁”を大切に、高みを目指して走り続ける。(デイリースポーツ・松浦孝司)
提供:デイリースポーツ