JRAは27日、新型コ
ロナウイルスの感染拡大防止のため、29日の中山、阪神、中京開催から当面の間は無観客で競走を実施すると発表した。また、ウインズ、パークウインズ、JーPLACEも発売、払い戻しを取りやめ、この間は電話・インターネット投票のみとなる。期間については現時点で未定。
今週の開催に関しては、JRA職員、馬主、厩舎関係者などの必要最小限の人員で行われることになった。競馬の一連の流れとしては、パドック、本馬場入場、レース、口取りと、基本的には普段通りだが、感染防止の観点から表彰式は実施しない。なお、テレビ、ラジオ中継は通常通りに行われる。
馬券発売、払い戻しを実施している事業所は最大で103カ所あり、1年前となる19年の2月23日は、事業所全体で入場人員が約37万人で売り上げが約204億円(うち現金投票58億円)。24日は約57万人の約328億円(約100億)だった。
先週日曜の23日時点での電話・インターネット投票のシェア率は71・8%と高い数字を誇っているものの、大きな影響が出ることになりそうだ。売り上げに関してJRA経営企画室の大谷敦憲室長は「前例のないことなので図りかねています」と述べた。
JRAとしては無観客競馬は初めてとなるが、日本競馬会時代で戦時中の44年には無観客の能力検定競走として
皐月賞、
天皇賞・春、ダービー、
菊花賞(コース間違いによりレースは不成立)が行われた記録がある。
平日の払戻サービスも当面の間、取りやめとなる。また、19年12月28日から今年2月23日までの勝馬投票券の払戻有効期限は延長される。
提供:デイリースポーツ