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中山記念・G2」(1日、中山)
静寂の直線で、名手が振るう右ステッキの音が響く。1番人気
ダノンキングリーが、残り200メートルで力強く伸びて快勝。文句なしの勝ちっぷりで重賞3勝目を挙げた。
道中は前を飛ばす2頭から離れた3番手。横山典は「直線の手応えも十分。1頭になってフラフラしたので、そのあたりはまだ伸びしろがあるということでしょう」と冷静に振り返る。最高の形で20年の始動戦を制し、いよいよ
ビッグタイトル獲得へ機運が上がる。「まだG1を勝っていないけど、勝つ力は十分に持っている。期待は大きいです」と最大級の賛辞を送った。
今週から当面の間は無観客競馬。重賞V後の表彰式もなく、関係者との口取りの撮影のみ。経験豊富なベテランでも、いつもと違う景色に違和感を抱いていた。「うれしいのは変わりないけど、勝っても寂しいね。改めてファンあっての競馬だと感じました。早く収束して、大勢のお客さんの前で大きいレースを勝ちたい」と通常開催に戻ることを願った。
萩原師は「今後は馬の様子を見て、
大阪杯(4月5日・阪神)に行こうと思っています」と次の目標を明言。G1の大舞台では、ファンの大歓声の前で最高のパフォーマンスを見せるつもりだ。
提供:デイリースポーツ