新型コ
ロナウィルス肺炎は先週になって、競馬発祥の地イギリスでも急速に拡大。28日にはウェールズ地方でも初めての感染者が出たが、これを受けて開かれた競馬統括団体BHAの緊急会合は、当面は競馬場に観客を動員しての通常開催を継続することを確認した。
BHAが発表した声明によると、「英国競馬界は政府と緊密に連携しており、専門家の見解に基づいて示された政府による、業界内の各個人の健康保持や拡散防止に取り組むべしという指針に、真摯に耳を傾けている」としながらも、「競馬業界はこうした状況を正しくハンドリングするメカニズムを確立しており、現段階では通常通りの開催を継続するべき状況と判断する」と、開催中止や無観客開催を現段階では否定している。
英国では、障害シーズンの
ハイライトで、連日6万人から7万人の観客動員がある「チェルトナム・
フェスティヴァル」の開催を3月10日から13日に控えており、コ
ロナウィルス感染拡大の影響が懸念されている。
一方、現地における大手ブックメーカーの1つであるパ
ディーパワー社は、7月24日に予定されておる東京オリンピックの開会式が「中止になる」という賭けを、オッズ1.67倍で売り出している。
(文:合田直弘)