今年から「
報知杯弥生賞ディープインパクト記念」に改称された
皐月賞トライアル。例年、早い段階で賞金を確保してきた有力馬が複数頭参戦するため、権利獲得を目指す馬の出走は他の
ステップレースと比べると少なくなりがち。少頭数になるのが通例で、同条件の
皐月賞とは質の異なるレースとなる。
1.スローペース
このレースはスローペースが通例となっており、1000m通過が61秒0を切ったのは過去10年で1年のみ。昨年こそ重馬場でスタミナが求められるようになったが、基本的には前で流れに乗れるスピードや、反応の鋭さの方が要求される傾向にある。
2.ゆったりしたローテ
過去10年、中3週以内で臨んだ馬の成績は[2-2-2-39]で複勝率13.3%。対して、中4〜8週の馬は[3-1-5-30]で複勝率23.1%、中9週以上だった馬は[5-7-3-19]で複勝率44.1%。間隔を空けて出走してくる馬の方が成績が良い。
3.オープン初挑戦は苦戦
それ以前にオープン特別か重賞を走った経験のない馬の連対は、過去10年で、昨年2着の
シュヴァルツリーゼのみ。1勝クラス(500万下)を
ステップに
弥生賞を連対したプレイ、
カミノタサハラ、
マイスタイルの3頭には、いずれもそれ以前にオープン特別か重賞に出走した経験があった。
オーソリティは前走の
ホープフルSで、スタート後に挟まれて位置取りを下げる不利があり、また道中も
ワーケアの外を追走して早めに動いて行く競馬。5着に敗れたが、流れに乗れなかったことが大きな要因だ。
芙蓉Sを非常に強い内容で勝っているように、この条件が合っているのは確か。巻き返しに期待したい。