3月のレースということで、ここを最後に繁殖入りするという馬もいれば、
ヴィクトリアマイルへの叩き台として始動する馬もいる。各陣営の思惑も、各馬の仕上がり状態も様々だ。ハンデ戦ということも相まって、なかなか一筋縄ではいかないレースとなっている。
1.4歳馬は苦戦気味
阪神開催だった11年を除く過去9年、4歳馬は[2-3-0-35]で複勝率12.5%。3番人気以内に絞っても、[1-2-0-11]で複勝率21.4%しかない。昨年1・2番人気だった
ノームコアと
ミッキーチャームが7・14着に敗れるなど、人気するほどの実績を持つ4歳馬も苦戦傾向にある。
2.距離短縮組が優勢
過去9年、前走で2000m以上のレースに出走していた馬は[6-5-5-53]で複勝率23.2%。対して、前走1800m以下だった馬は[3-5-3-58]で複勝率15.9%。近年全体で見ると距離短縮馬の方が成績が良い。
3.大型馬が活躍する
小回り急坂の中山コースであるので、優先されるのはキレ味より
パワー。馬格に恵まれた馬の活躍が目立つ。昨年は480kgの
フロンテアクイーンと496kgの
ウラヌスチャームでワンツー。また、16年は502kgの
シュンドルボンが制して、15年は524kgの
バウンスシャッセが勝利。14年は526kgの
ケイアイエレガントが2着だった。
ウラヌスチャームは条件戦こそ2400mと2200mで勝ち上がったが、オープン入り後の成績を考えると距離短縮はプラスだろう。ハナ差2着と好走した昨年と同じ53kgなら、見直す余地は十分にあると見る。