中京芝1400mで行われるようになって今年で9年目の3歳短距離重賞。1200mで勝ち上がってきて距離延長が未知数の馬や、マイルだとやや足りないという馬が多く参戦してくるため、各馬の力量差が図りにくく予想を難しくしている。過去8年間で1番人気が馬券に絡んだのは1年のみと、基本的に波乱含みの一戦だ。
1.マイル経験が活きる
過去8年、前走1600m以上を走っていた馬は[4-5-6-39]で複勝率27.8%と上々なのに対し、前走1400mだった馬は[4-3-1-40]で複勝率16.7%、前走が1400m未満の距離だった馬は[0-0-1-34]。また、過去8年の勝ち馬のうち7頭には、それ以前に1600m以上の距離を走った経験があった。
2.将来性より完成度
昨年は2歳9月にオープンを勝っていた
ハッピーアワーが優勝。それ以前も、18年に2・3着だった
アサクサゲンキと
フロンティア、17年3着の
メイソンジュニア、15年2着の
アクティブミノルなど、2歳の冬までにオープンクラスを勝っていた馬がよく好走している。
3.同距離に実績のある馬
昨年の勝ち馬
ハッピーアワーはそれまで1400mで3戦3連対。18年の
ミスターメロディもダートながら1400mを既に勝っていた。それ以前も、13〜17年の勝ち馬は全て、それ以前に1400mで2勝以上をあげていた。とにかくこのレースでは1400m実績が重要となる。
ビアンフェは前走の
朝日杯FSで7着。ハイペースで差し馬が台頭した結果を考えれば悲観する内容ではなかったが、現状マイルはやや長いようにも見えた。1400mは
タイセイビジョンの2着という実績があり、距離短縮は歓迎。巻き返しに期待したい。