阪神大賞典(3月22日)は
菊花賞(1着)以来となる、芝3000mを走ることになる
キセキ(栗東・角居勝彦厩舎)。今朝11日はレースに向けた1週前追い切りを行っている。
CWコースで単走というのはここ最近のパターン。1回目のハローが終了した後の時間帯だったが、開場直後からは少し時間が経って、馬が少なくなった頃に入場。スムーズにキャンターに移って、向正面へと入っていく。
3コーナーへ向かっていく時の重量感は先週と変わりない。ただ、今週はそこにスピードが加わって、スムーズさを感じる走り。そこから最後の直線はどんな迫力で入ってくるのか、そこが楽しみになるような4コーナーだった。
ただ、ゴール前はイメージしたほどの迫力がない。ここに関しては、6F80.6〜5F64.4〜4F50.6〜3F37.7〜1F11.8秒という全体時計で、4F標識と3F標識の区間が12.9秒と速いラップになったことも影響しているはず。ラストだって、この数字でまとめているのだから、本当はケチをつけるようなところもない。
でも、追い切りでも高いレベルで動く馬だからこそ、主観的な評価として期待するものが大きくなってしまう。きっとその部分に関しては、来週の最終追い切りで見せてくれるものがあるだろう。
(取材・文:井内利彰)