14日に中山競馬場で行われる
中山牝馬S(4歳上・牝・GIII・芝1800m)について血統・種牡馬別に検証していく。なお、阪神競馬場で代替開催された2011年はデータの集計対象外とした。
過去10回で最多となる4回の馬券絡みが
キングカメハメハ。3回で
ディープインパクト、
タニノギムレットが続き、2回が
メイショウサムソン、
ハーツクライ、
マンハッタンカフェとなっている。
ディープインパクト産駒は「1-1-1-11」。18年の勝ち馬
カワキタエンカは6人気、昨年3着に好走した
アッフィラートは11人気と伏兵陣の台頭が目立つ。一方、19年
ミッキーチャーム(2人気14着)、17年
ビッシュ(3人気10着)など、上位人気馬の凡走も少なくない。今年は
コントラチェック、
サトノガーネット、
レッドランディーニの3頭が特別登録。
メイショウサムソン産駒は「1-1-0-5」。昨年の勝ち馬
フロンテアクイーンは3度目の挑戦で悲願の重賞初制覇となったが、18年にも2着に好走しているリピーターでもあった。また、昨年は12人気の
デンコウアンジュも4着(勝ち馬から0秒1差)に激走している。今年は
デンコウアンジュ、
メイショウグロッケの2頭が出走予定。
ルーラーシップ産駒は「0-1-0-0」。昨年、ハナ差2着の惜敗を喫した
ウラヌスチャームが2年連続で好走を目論むほか、回避馬が1頭以上出た場合には
フェアリーポルカも出走が叶う。なお、後者は17年の勝ち馬
トーセンビクトリーのいとこにあたる血統だ。
初出走となる
オルフェーヴル産駒からは
エスポワールと
モルフェオルフェが出走予定。上位人気と目される
エスポワールは17年
青葉賞勝ち馬
アドミラブルの半妹で、
リンカーンや
ヴィクトリーの姪でもある(同産駒のコース成績は「2-6-2-36」勝率4.3%・複勝率21.7%)。