「
金鯱賞・G2」(15日、中京)
単勝1・3倍と圧倒的な1番人気に支持された
サートゥルナーリアが、最後の直線で楽々と抜け出して完勝。19年9月の
神戸新聞杯以来の勝利で重賞4勝目を挙げ、
大阪杯(4月5日・阪神)への優先出走権を獲得した。8番人気
サトノソルタスが2着、逃げ粘った6番人気
ダイワキャグニーが3着に入った。2番人気
ロードマイウェイは見せ場なく10着に敗れ、19年6月から続いていた連勝は5でストップした。
ファンの熱い支持を力に変えて、
サートゥルナーリアがしっかりと勝利をつかんだ。道中はスムーズに折り合って5番手から。最後の直線に入ると、ルメールが軽く気合をつけただけでグングンと加速し、結局ノーステッキで上がり3F33秒2をマーク。2馬身差とはいえ、別格の強さを誇示してみせた。
「休み明けのレースはとても大事なので、スムーズなレースをしたかった。完璧なレースができました」。3戦ぶりにタッグを組んだルメールは、ホッとした表情で笑顔を浮かべた。3歳時は
皐月賞を制したものの、レース前のイレ込みや左回りで未勝利と、かみ合わない部分も多かった。現役最強を目指す今年、初戦にあえて左回りのレースを選択した。それだけに、勝ったことはもちろん、文句なしのレース内容で収穫は多かったと言えるだろう。
「非常に落ち着いていたし、体質的にもしっかりしてきています。課題を克服してくれましたから、選択肢が広がりました」と角居師も満足げ。今後については放牧に出される予定。クイーンエリザベス2世C・G1(4月26日・香港シャティン)に登録済みだが、馬主であるキャロット
ファームの秋田博章代表は、「こういう情勢なので未定です」と話すにとどめた。香港か、それとも
大阪杯か。どの舞台でも堂々の主役として光り輝くはずだ。
提供:デイリースポーツ