過去10年の勝ち馬から、11年の
オルフェーヴル、13年の
ロゴタイプ、15年の
キタサンブラックの3頭がクラシック馬になっている。敗れた馬の中からも、一昨年は
エポカドーロが
皐月賞を勝利し、昨年は
ロジャーバローズがダービーを制した。クラシックを占う上で非常に重要な一戦と言える。
1.持続力が要求される
過去5年間はいずれも良馬場で行われたが、上がり3ハロンタイムが35秒0を切ったのは1年のみで、平均は35秒8。上がりが掛かり、持続力が求められるレースだ。
2.内回り・小回りの実績
小回り中山の芝1800m戦であるから、前々で立ち回れる器用さや、早めに動いて行ける機動力が勝ち負けの必須条件となる。過去5年の勝ち馬のうち
キタサンブラック以外の4頭には、それ以前に内回り・小回りコースで勝利した経験があった。対して、17年の
サトノアレス(4着)、16年の
ロードクエスト(3着)、15年の
リアルスティール(2着)など、それまで直線が長いコースでキレ味を活かして実績を残してきた馬は、差し遅れて人気を裏切ってしまっている。
3.大型馬の
パワーが活きる
14年と15年はいずれも、馬体重500kgオーバーの馬がワンツー。17年はメンバー中最高馬体重の504kgだった
プラチナヴォイスが6番人気で3着して、昨年は524kgの
ディキシーナイトが7番人気で3着となった。
パワー豊富な大型馬に注目したい。
ココロノトウダイは前走の
共同通信杯で5着。好スタートを切れたこと自体は収穫だったが、休み明けでプラス12kgとやや余裕残しだったことが直線での粘りに響いたか。とにかく、次につながる内容だったことは確かで、勝ち鞍のある小回りコースに替わるここで巻き返しを期待したい。